まちなかの建築設計事務所 夢をかたちに・・・高齢化社会の住宅 | ||||||
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高齢化の進行する中、高齢者のライフスタイルは多様化してきています。 例えば就労を続ける、介護を受ける、悠悠自適な生活を送る等です。 このようなライフスタイルの多様化は、高齢者にとっての住宅問題、 住まい方の問題、居住形態の問題を変化させています。 これらの問題に対するいくつかの課題を取り上げてみました。 |
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バリアフリーというと、戸建住宅用の外付けエレベーターの設置、 階段の手摺やすべり止めの設置、段差の解消などを思い浮かべますが、 重要なのは将来介護が必要になったときにリフトのステイが取り付け可能なスペースの確保、 車椅子の移動が可能な廊下、洗面所、浴室の確保など、 住宅のリフォームでは対応できない躯体部分の事前的な整備が必要なのです。 例えば、エレベーターを設置する場合に耐久性の高い柱、 車椅子などの荷重の負荷が大きくなったときに耐え得る床材や根太、 基礎を高耐久にするなどです。 |
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介護には介護費用と介護者の確保という2面性があります。 介護費用の問題は大目でも400万円程度なので高齢者の現実の収入、 資産で十分対応できる範囲ですが、介護者の確保の困難性の解決は容易ではなく、 介護サービスの地域間格差があることから、サービスの良いところへの移動が起こってしまう可能性が高い、 つまり、そのための住宅市場の整備でもあるわけです。 介護の担い手として最も注目されるのが家族ですが、その無償労働は正確な評価とすると、 それがたいへん高価となり、外部サービスで賄うことは不可能なため、 やはり住宅としての高齢者への対応 (セキュリティー、バリアフリー、高齢者向けサービスの対応など)が必要なのです。 |
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住宅金融公庫では融資を優遇する制度を導入しています。 ”高齢者がバリアフリーリフォームを行う場合に、融資を受ける事が可能になり、 その返済について、元本は死亡時まで据置き、毎月の返済は金利分のみとする。 (死亡時一括返済方式)” 他にも、老後期における生活資金の確保という問題について、 リバースモーゲージというシステムの活用が期待されています。 リバースモーゲージというのは住宅等の資産を担保に老後の生活に必要な資金の融資を受け、 死後その資産(住宅)を売却してその返済に充てる事です。 しかし、このシステム、すでに幅広い検討が行われている一方で、 居住用住宅の担保価値が下落していて、制度を維持できないとの見方もあります。 |
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